正規社員登用試験

「正社員になれるといいね!」派遣社員が正規登用されるためにやることを経験者が具体的に解説!

「正社員になれるといいね!」と言われること何度もありますよね。

目指せるなら目指したいけど、実際に派遣社員が正規登用される確率はどれくらいなのでしょうか?また、正規登用試験とは?その準備とは何をしたらよいのでしょうか。

この記事では、実際に派遣社員から正規雇用された経験を持つ筆者が、何をすれば正規登用されるかを具体的に書きます。

派遣社員が正規登用される確率はどれくらい?

派遣社員が正社員登用されるかどうかは、派遣先の企業次第です。まずは現実を知って、覚悟を決めましょう。

厚生労働省による「労働経済動向調査」では残酷な現実が書かれています。
正社員以外の労働者から正社員への「登用制度あり」は、調査対象の企業全体の75%です。意外に高いって思うでしょ?しかし、75%の「登用制度あり」の企業での実際の登用実績は「実績あり」が37%、「実績なし」が38%です。

「登用制度あり」なのに登用実績がない理由は「正社員を必要としない」が最も多く32%、「上司等の推薦がなかった」が13%でした。

登用制度があっても半数の企業で正社員の登用実績はありません

これは私の今まで転々としてきた派遣歴(笑)からなのですが、派遣社員を正規雇用する制度があっても、希望者100人につき登用されるのは1人くらいが良いところです。また、登用試験に受かっても契約社員からスタートの可能性もあります。意味わからなくないですか?

100人に1人を突破する覚悟はあるか!!!??

ある人だけ読んでね。

100人に1人になれ!登用試験に向けた準備

100人に1人を突破するには、普通に仕事をしていては無理だと思いました。隣の正社員よりも優秀でなければ無理です。

ということは、正社員よりかなり頑張らねばなりません。それくらいの覚悟をもって仕事をしましょう。

正規登用制度がありそうな会社に潜り込む

最重要ですが、正規登用試験がある、実績がある会社に潜り込まねば頑張っても無駄です。正規登用試験が無いのであれば、さっさと実績を作って転職しましょう。実績は派遣社員でも頑張れば作れます。

また、上司があなたに正社員と同じような仕事をしてほしいと思っていなければ、頑張りは無駄です。
「お茶汲みだけしててくれればいいよ⭐︎」「でしゃばりうざい」と思われていたら、即転職しましょう。

できれば正社員で探してほしいところですが、仮にお茶汲みコピー取りしかしてないのであれば、派遣社員で探すしかないでしょう。派遣営業に「私はゆくゆくは正社員になりたい」と言って、実績が積めそうな派遣先に潜り込むのです。

頑張って仕事をする

上司に「こいつ優秀だなぁ」と思われることは全部やりましょう。
ブラックに思われるかもしれませんが、必死だったので本気で何でもやりました。例えばですね。

社員の仕事を巻き取る

え?派遣社員はテンポラリースタッフであって、正社員より責任が…
なんて言ってたら、一生そのままですよ。

困っている社員がいたら仕事を巻き取る。そして、感謝されましょう!
そして、社員の仕事をもらって、正規雇用試験や転職のネタにするのです!!
社員の仕事を巻き取るのは自分のキャリアのためです!

セルフ早出残業

隣の派遣社員に刺されるかもしれませんが、非正規社員の誰よりも早く会社に到着し、勉強してる姿や業務に取り組む姿を見せていました。正規雇用されたい派遣社員以外は絶対やるんじゃないよ!

勉強してます!って言いふらす

勉強してる人が嫌いな偉いおじさんはいません(笑)。え?派遣社員なんだからでしゃばるなって?そんな噂が出る場所では正規雇用される確率は低いからさっさと去った方がいいですよ。

偉いおじさんに「正規雇用されたい!」って言う

こうやって偉いおじさんに仕事で気に入られます。あくまで仕事でです。
「優秀だなぁ」って思われてる気がしたら、正規雇用の相談をしに行きましょう。

念のため、派遣営業にも伝える

派遣営業さんが情報を持っていることもあるので、聞いてみましょう。情報を持ってる確率は1%くらいでしょうか。。知らんけど。
私が過去おつきあいした派遣営業さんは、ほとんど情報持っていませんでした(笑)。期待しないことです。

とはいえ、上司に正規雇用の話を相談しているのに、派遣営業にしないのはよくないので伝えておきましょう。

非正規から登用された実績をリサーチせよ!

おじさんに気に入られたら、登用試験のあるなし、今までの登用実績、試験の内容をリサーチします。
あなたのことを優秀だと思っているのであれば、喜んで相談に乗ってくれます。

私は、今まで登用試験を受けた方を上司のコネで紹介してもらい、質問攻めにしました(笑)。

隣の派遣社員に刺される覚悟で臨め

はい、これを全部やったら、隣の派遣社員に刺されます。私もよく思われてなかったでしょう(笑)。ぶっちゃけ、派遣社員なんて数年でいなくなるのだし、私のキャリアを決められるのは私だけです。

隣の派遣社員なんかどうでもいい!という覚悟を持ちましょう。

登用試験の実際とは?

中小企業なら登用試験とかではなく、上司が気に入ったら登用!なのかもしれません。ある程度の規模の企業で、正規登用試験があるところなら、書類やら面接やらを受けて通過するパターンが多いでしょう。

書類作成

履歴書やら職務経歴書やら小論文やらを作成します。
このとき、使えるものは全部使います。自分一人で作成してそのまま出さないことです!
私の場合は派遣営業さんがいい人だったので、まず添削してもらいました。次に元人事の人、上司にも添削してもらいました。やりすぎ(笑)?

こうして、派遣元の人事が好きそうな書類を作り込むのです!!

推薦文の作成

これをするのは上司なのですが、上司にどういう方向で推薦文を書くのかを聞きました。嘘つかれてるかもしれませんけど、ズレてたら面接で困るので正直に言ってほしいところです(笑)。

面接とか面接とか面接とか

これも一問一答集を作り込みます。派遣営業、上司、使えるものは全部使います。

派遣社員の面せ顔あわせは、派遣営業がフォローしてくれるし、「志望動機は?」とか「弊社に入社したらやりたいことは」とか意識高いことはあまり聞かれません。

ですが、ここは正規登用試験。意識高いことを普通に聞かれます!今までの書類・推薦文で出してきたあなたを一本線でつなぐのです。
少しでも矛盾したことを言わないよう、一問一答集を作り込みましょう!

あと、面接の練習は絶対したほうがいいです!!

登用されると何が違う?

一言で言うと、仕事の量が増えます!責任も違います!

給料は増えませんでした!!
とはいえね、3年でクビにならないのは最高です!

まとめ:正社員チャンスが来たら「私には無理かも…」なんて思わない。しがみつけ!

社員化をすると仕事と責任が増えるし、時には残業をしなければならないかもしれません。「私には無理かも」と思う瞬間は何度もあることでしょう。私もそうでした。

「仕事ができるわけではないし、派遣の面接顔合わせでもあんなに落ちたじゃん…」「こんな私が正社員なんてなれるわけがない」と何度も沈みました。実際に正規登用試験に受かってしまったときも、何度も悩みました。

ですが、ここでお伝えしたいのは、しがみついた者勝ちです。諦めずにしがみついた人だけが正社員になれます。チャンスが来たらしがみつきましょう。正社員になって、仕事が難しくてついていけなかったら、どうしよう?!なんて考えていても仕方ありません。

仮に仕事が難しくて無理だったら、退職すればいいのです。(いや、正社員はクビになれないのが最大最高のメリットなので、配置転換とか相談してもいいと思いますよ)

正社員になれる確率は100人に1人なのです。100人に1人のチャンスが目の前にあったら絶対しがみついてください。二度と訪れないかもしれないのだから。